ジュラシック・ワールドを見てきましたので
ジュラシック・ワールドという映画を見てきました。 誰もが一度は聞いたことがあるであろう人気映画の14年ぶりの新作です。
僕はこの映画がとある理由もあってすごく好きだったので、テストさえなければ公開初日に映画館に突っ込んでたでしょう。 結局1週間もお預けをくらってしまいましたが。 ネタバレはしませんが、見た感想としてはとにかく「ヤバイ」ぐらいとしか言いようがありません。 あの驚きは是非劇場で感じて下さい。
それで、僕がこの映画シリーズが好きな理由として、「セガからゲームが出てる」というのがあります。 というか僕にとってのジュラシック・パークはゲーム版が初めての出会いでした。 今回はそのジュラシック・パークのゲームについて紹介します。
・ジュラシック・パークのゲームとは?
実は、ジュラシック・パークってゲームが幾つも存在するんですよ…知ってました?
そのうちこの記事で紹介する2作品はセガからアーケードゲームとして販売されてました。
1つは1994年発売。 いわゆるガンシューティングゲーム。筐体がガタガタ揺れる「体感ゲーム」でもある。『レールチェイス』というセガのド鬼畜シューティングゲームの筐体を流用しており、『レールチェイス2』にコンバートもできたとか。
このゲームはポリゴンではなくスクリプトで描画されていて、それでも非常にリアルな恐竜たちが描かれていて、とてもハラハラドキドキさせられる。
ゲームの基本的な流れとしては、初代「ジュラシック・パーク」の後日談にあたる。 産業スパイの罠とそいつのミスによって恐竜たちが脱走してしまった孤島、ジュラシック・パーク。 命からがら主人公グラント博士たちが島から脱出した後、パークを運営していたインジェン社のエージェントとして島に上陸、島内にいる恐竜たちを麻酔弾で眠らせ、回収していくというストーリー。
プレイ動画がYouTubeにあったので詳しくはこちらを参考にしてもらえれば。
で、肝心のゲームなんですが、とにかく恐竜の迫力がすごい。 僕が初めてプレイしたのが4歳のときだったので、今でも記憶に強くのこってます。
まずいきなりT-REX。この時点でやばい。下手くそだとこの時点で体力が半分もってかれる。 筐体が同じ『レールチェイス』も鬼畜難易度ゲーとしてある程度有名ですが、このゲームの難易度も相当なもの。
まず難易度が高い理由として、
・筐体が揺れる
これは1980年代後半~1990年代前半まで、セガが「体感ゲーム」という筐体が揺れることで臨場感を出すゲームをメインジャンルとして発売していた経緯がる。 ちなみにその体感ゲームには「ハングオン」、「アウトラン」、「スペースハリアー」、「アフターバーナー」など、80年代のゲーセンを彩った名作がズラリと揃っています。 ちなみに僕は95年生まれです。
こちらの体感ゲームの名作たちは、ニンテンドー3DSの「セガ3D復刻シリーズ」として幾つか遊ぶことができるので、興味が湧いた方は是非。 ジュラシック・パークもいつか移植されないかなあ。
で、その体感ゲームの売りの1つが筐体が揺れることによる臨場感。
画面内の地形の起伏や恐竜との衝突に合わせて筐体が上下に動く。 これによりすごく臨場感はでるのだが、振動のせいで照準が合わせにくい。 ガンデバイス自体は戦闘機のようなスティックタイプで筐体に固定されていて、スティックを動かして照準を動かし、トリガーを引くシステムなのだが、それでも非常に照準が合わせづらかった。 慣れればいいのだが、慣れるまでが大変。 ボスは当たり判定が大きいためまだましだが、問題は小さいラプトルなどの恐竜。 出現してから攻撃に移るまでにそこまで余裕があるわけでもないので、素早く撃たないとダメージが入ってしまう。 しかし、狙いがつけづらい。 お陰で4ステージあるうちのステージ2に入る頃にはHPがミリしかない、なんてこともざら。
・回復手段が乏しい
もちろん、回復手段もある。 ゲーム中、救急箱が落ちているゾーンがあるので、それを撃つと、ライフが回復するの……だが
救急箱が出現出てくるシーンが全ステージ中3か4つしかない。
救急箱1つ撃っても、ラプトル1体のダメージの半分以下という微量さ。 救急箱はまとまって出てくるので、一気にゲットしないと、次のステージまでもたなくなる。
・ボス戦は確実にダメージを食らう
ジュラシック・パークといえば勿論T-REX。 このゲームでもT-REXがボスとして度々登場する。
……のだが、こいつ、当たり判定が体全体にあるため、ダメージを与えるのは非常に楽なのだが、撃っても相当な数の弾を当て続けない限り、攻撃がキャンセルされないという理不尽さ。 つまりどんなに攻撃をぶち込んでもT-REXからの攻撃を食らうことがままあるということである。 しかも序盤から。
こんな展開が各ステージごとに4回あるのである。 よほど腕が良くないとライフ全損は目に見えているのである。
というわけで、大量の恐竜の猛攻を正確で素早い射撃で乗り切る技量がもとめられる、いかにも高難易度なゲームに仕上がっている。
ちなみに僕がいままでプレイしたなかで一番かかったコイン数が少ないのは3クレジットです。 最後にプレイしたのが3年近く前なので、今じゃもう5クレは覚悟したほうがいいでしょう。
肝心のゲームの筐体ですが、20年以上前のゲームということもあり、今現在日本でも現存するのは極わずかでしょう。 ヘタしたらスペースハリアーより筐体数が少ないんじゃないんだろうか。
もしかしたら、古びたゲームセンターとかに置いてあるかもしれませんので、見かけたら是非プレイしてみてください。 難易度は高いですが、今でも十分に楽しめるゲームだと思います。
で、セガからはアーケードゲームとして、もう一作ゲームが出ています。
こちらは、映画第2作「ロストワールド/ジュラシック・パーク」をモデルとしたゲーム。
1997年発売で、こちらは普通に拳銃タイプのガンシューティングゲーム。
ストーリーは、映画の内容とほぼ一緒なので、あまり詳しくは書かないが、ざっくりと書くと「サイトBと言われるかつてのジュラシック・パークの恐竜たちを管理していた島に取り残された仲間を救出する」というもの。
映画には登場しないオリジナル恐竜も出てくるが、×××で×××だったり…
これ以上はネタバレなので割愛。
こちらもプレイ動画がYouTubeに上がっていたので是非御覧ください。
こちらは初代を原作にしたゲームよりかはいくらか難易度が下がっている。
ゲームシステム自体も、『レールチェイス』から『バーチャコップ』や『ハウス・オブ・ザ・デッド』を下敷きにしたものに変わっており、非常にとっつきやすくなっている。
こちらのゲームだが、MODEL3という「バーチャロン オラトリオ・タングラム」、「デイトナUSA2」、「スカッドレース」など、いい意味でも悪い意味でも有名なソフトを沢山生み出した名基板で作られていたり。 なぜかMODEL3のゲームはあまり移植されてない。 されたのはバーチャロンとバーチャファイター3くらいだろうか。
まあこちらは基本に忠実なガンシューとなっているので特に書くようなこともないが、やはり面白さは他のガンシューに引けをとらない。
個人的にガンシューの面白さランクを付けるなら、
1位にハウス・オブ・ザ・デッド2、2位にロストワールド、3位にジュラシック・パークを推薦する。 さすがにハウス・オブ・ザ・デッド2には勝てない。
こちらも現在では稼働している筐体が非常に少なくなっている。
ゲーセン業界が斜陽の中、古いゲームは倉庫に押し込まれるか、廃棄されるのが関の山なのが非常に悲しい。 100億くらい財産もってたら古いアケゲーをドンドン保存していきたいものです。
さて、今回は映画を見てきたということでジュラシック・パークのゲームについて書きました。 興味が湧いた方は、是非近くのゲーセンで探しまわってみてはどうでしょうか。
ちなみに、富山県では高岡市のU.Sランドという施設に初代ジュラシック・パークのほうのゲームが残っています。 椅子が動かなかったり、2P側の照準がめちゃくちゃだったりと、メンテはおざなりのようですが。 一人プレイなら問題ないので富山に来た時はちょっとやってみてはどうでしょうか。
では今回のこのへんで。 「ジュラシック・ワールド」はとても面白いので是非劇場へ!